不安感、不安になりやすい


Q1
気になる症状は?

↑症状を選ぶとあなたにあった漢方薬をおすすめします。

 

目次

目次

  1. 漢方での不安の考え方
  2. 不安神経症、気分がふさぐ、のど・胸につっかえる感じがある
  3. ささいなことが気になる、オドオドしやすい方、怖がる
  4. 疲れ、ストレス、不眠と不安になりやすい方
  5. 熱感、口渇、便秘のある不安
  6. 不安とイライラ、ストレスの不眠のある方
  7. 焦り(あせり)で落ち着かない方



漢方での不安の考え方

現代の生活ではストレスが全くない状況は難しいと思います。

そんな中で不安になりやすかったり、怖がりやすかったりすることはないですか?

西洋医学的には病名はなくても、漢方的にみると原因があるかもしれません。

 

漢方において不安になりやすいのは気がきちんとめぐっていないことが原因です。

気のめぐりの悪さから元気がでない。気の鬱滞が過剰になることで神経が敏感になります。

 

つまり不安になりやすいのは自分自身に問題があるのではなく、体内のバランスが崩れているせいなのです。

 

そんな生活のなかで不安になりやすい、怖がりやすい、気分が落ち込む、気分がふさぐ、オドオドする、ささいなことが気になる、焦りやすい、不眠などの症状も含め、不安感につかわれる漢方薬について説明しています。

不安神経症、気分がふさぐ、のど・胸につっかえる感じがある

半夏厚朴湯は気分のふさぐ感じ、落ち込み、不安神経症などの不安症状によくつかわれます。

 

不安は気の流れが悪いことで起こります。気の流れの悪さはメンタルだけでなく、胸・のどがふさがったような症状も与えます。

 

不安・心配から胸がつっかえるような症状がでたことはありませんか?

そのようなときに半夏厚朴湯がつかわれます。

 

半夏・厚朴・蘇葉が気分を降ろし、のど・胸のつっかえを降ろしてくれます。

半夏には吐き気を抑える作用もあり、気分の悪さからの吐き気にもつかいます。

 

不安神経症、気分がふさぐ、のど・胸につっかえる感じがあるときは半夏厚朴湯がおすすめです。

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ささいなことが気になる、オドオドしやすい方、怖がる

胆というのは肝と表裏をなす、六腑の1つです。

胆からは胆汁がでるように、その強い苦味よって五臓が正常に機能するようにらみを利かせています。

その働きからも中正の官といわれ、偏りがないように、胆は決断をつかさどるとも言います。

 

胆が虚すことで決断できず、オドオドしたり、怖がって眠れなくなる症状がでます。

 

そのような心胆気虚の状態のときには安神定志丸を使うと本に書いてあることが多いですが、日本にはないため、桂枝加竜骨牡蛎湯にて気を鎮めるのがいいのではと考えています。

 

桂枝加龍骨牡蛎湯には竜骨・牡蛎という重鎮安神薬が入り、高ぶる不安を沈めてくれます。

 

 

ふだん手のひらがじっとり湿っている神経質タイプで、手足がだるくて疲れやすい、頭がのぼせ、眠れず胸や腹部の動悸を自分で感じる、気分が憂うつで物忘れしやすく、ささいなことにも興奮しやすい症状には桂枝加龍骨牡蛎湯です。

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疲れ、ストレス、不眠と不安になりやすい方

加味帰脾湯は胃腸の働きを強くし、気血を補ってくれる漢方薬です。

 

胃腸の働きが弱いと血を補うことができず、疲れ、不眠、不安、イライラが生じやすくなります。

それだけでなく、人によってはあざもできやすくなります。

 

不眠でよく使用される酸棗仁湯より補う力が強いものが加味帰脾湯です。

 

体力中等度以下で、血色のわるい人が貧血や心身の過労によって、気分がイライラしたり、落ち着きがなくなったり、元気がなく、精神不安や神経症、不眠症をおこした時に加味帰脾湯がおすすめです。

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熱感、口渇、便秘のある不安

心の陰血が不足することによる不安には天王補心丹です。

 

心の陰血が不足すると、寝つきの悪さ、眠りが浅い、不安、動悸、熱感、口渇、便秘、舌が紅いなどの症状があらわれます。

 

そういった心陰虚による寝つきの悪さ、眠りが浅い、不安、動悸、熱感、口渇、便秘、舌が紅いときは天王補心丹にて心陰を補います。

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不安とイライラ、ストレスの不眠のある方

不安になりやすいだけでなく、イライラ・不眠もあるときには柴胡加竜骨牡蛎湯がつかわれます。

 

漢方の世界では肝は精神症状と強く関連しています。

イライラが強いときは肝気鬱結、それがさらに極まると肝鬱化火と表現します。

 

ストレスや悩み事で肝の疏泄が失調し、イライラ・不安などの精神症状があらわれます。

 

柴胡にて疎肝し、気の巡りを改善し、竜骨・牡蛎にて不安・イライラの精神症状の高ぶりを静めてくれます。

 

仕事、人間関係でイライラし、思い悩んでしまう方、テスト前や試合前、仕事前などに緊張して眠れない方などには柴胡加竜骨牡蛎湯がおすすめです。

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焦り(あせり)で落ち着かない方

焦りは心に熱がこもることで起こります。

不安・ストレスが過度になり、熱がこもることで焦りとなります。

 

焦燥感をとるためには心を冷やす必要があるため黄連解毒湯が適しています。

 

黄連解毒湯は冷やす漢方薬で、あせりだけでなく、イライラ、ほてり、顔色が赤っぽく、イライラ、不眠症、神経症につかわれます。

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