- Q1
- イライラと不安、どっちが強い?
↑症状を選ぶとあなたにあった漢方薬をおすすめします。
目次
- 漢方でのイライラの考え方
- 神経が高ぶりやすい、怒りっぽくなってきた方に
- イライラ、のぼせのある方に
- イライラと生理不順・更年期もある方に
- ストレスによるイライラ、便秘がちの方に
- イライラ・不安と不眠のある方
漢方でのイライラの考え方
日常生活を過ごしていくうえでストレスを避けることはできません。
そんな中でイライラしやすかったり、すぐにカッとなりやすかったりすると感じたことはないですか?
西洋医学的には病名はなくても、漢方的にみると原因があるかもしれません。
イライラは心・肝に熱がこもっていたり、気の流れが悪かったり、気の詰まりがあったりすると生じます。
イライラしやすいのは自分自身に問題があるのではなく、体内のバランスが崩れているせいなのです。
神経が高ぶりやすい、怒りっぽくなってきた方に
急にイライラしたり、怒りっぽくなったり感じることはないですか?
そういった急迫的な症状を漢方では“風”に例えて表現され、抑肝散加陳皮半夏がつかわれます。
風は急に起こり、台風から想像するように力も強く、それが体内で生じると神経の高ぶり、怒りっぽさになります。
抑肝散加陳皮半夏には釣藤鈎が入っており、神経の高ぶり、“風”を発散してくれます。
神経の高ぶりからくる不眠にもつかうことができます。
周りにあたってしまう、怒りっぽくなってきた、神経症、不眠症、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある方には抑肝散加陳皮半夏が適しています。
イライラ、のぼせのある方に
心に熱がこもることでイライラの精神症状が生じます。
黄連解毒湯は心の熱をとってくれる漢方薬です。
漢方において“心”というのは、“心は神明をつかさどる”という言葉があるように精神状態と深く関わっています。
心に熱がこもることでイライラの神経症、それ以外にも顔が赤くなりやすい、不眠などの症状もともないます。
のぼせぎみで顔色が赤い、いらいらする傾向がある、不眠症、神経症、焦燥感、舌先が赤いなどの症状があれば黄連解毒湯が適しています。
イライラと生理不順・更年期もある方に
イライラの症状と生理不順・更年期もある方には加味逍遙散です。
イライラは気の停滞だけでなく、血の滞りからも生じます。女性は生理があり、血がスムーズに流れる必要があります。
血の流れが悪いと生理不順・更年期になり、冷え性、不眠、イライラも起こります。
月経不順,更年期、冷え性、疲れやすい、イライラしがちな方には加味逍遙散が適しています。
さらに便秘がちな方にはダイオウの入った命の母Aが適しています
とくに生理痛がひどい方には血のめぐりをよくする命の母ホワイトが適しています
ストレスによるイライラ、便秘がちの方に
日常生活でストレスは避けられません。ストレスによる気の流れが悪くなるとイライラを生じます。
気の鬱滞はお腹にも影響を与え、便秘になるときもあります。
ストレスによるイライラと便秘がちな方には大柴胡湯が適しています。
1800年前にかかれた『傷寒論』でも大柴胡湯の条文に“鬱鬱微煩”とあり、イライラの症状があるときに大柴胡湯はつかわれています。
ストレスを感じる方、イライラしやすい方、肩こり、便秘の症状があるときは大柴胡湯が適してます。
イライラ・不安と不眠のある方
イライラしやすいだけでなく、不安もあるときには柴胡加竜骨牡蛎湯がつかわれます。
漢方の世界では肝は精神症状と強く関連しています。
イライラが強いときは肝気鬱結、それがさらに極まると肝鬱化火と表現します。
ストレスや悩み事で肝の疏泄が失調し、イライラ・不安などの精神症状があらわれます。
柴胡にて疎肝し、気の巡りを改善し、竜骨・牡蛎にて不安・イライラの精神症状の高ぶりを静めてくれます。
仕事、人間関係でイライラし、思い悩んでしまう方、テスト前や試合前、仕事前などに緊張して眠れない方などには柴胡加竜骨牡蛎湯がおすすめです。