滋陰降火湯
目次
滋陰降火湯とは?
滋陰降下湯はその名の通り、滋陰する作用の強い漢方薬です。
滋陰しますが、袪痰薬は入っていないため、適応上でも「潤いがなく、痰がでない咳」とあります。
潤いがなく、痰がでる咳には麦門冬湯が適しています。
滋陰降火湯は潤す漢方薬です。潤す力は麦門冬湯よりも強力です。麦門冬湯で乾きが改善しない場合は、滋陰降火湯を考慮に入れてもいいかもしれません。
滋陰降火湯の効能効果は?
ツムラの添付文書には「のどにうるおいがなく痰の出なくて咳こむもの」と記載があります。
滋陰降火湯に入っている生薬は?
地黄・当帰・芍薬・天門冬・麦門冬・知母・黄柏・陳皮・蒼朮・甘草の10薬から構成されています。
地黄・当帰・芍薬:養血
血分に働き、養血養陰します。乾きでも血分の乾きに働きます。
天門冬・麦門冬・知母:養陰
天門冬は苦・大寒、麦門冬は甘・寒、知母は苦・寒にて陰と陰気を補い、肺を養陰します。
黄柏:清熱
黄柏は七物降下湯にも入っているように熱を腎まで降ろします。
陳皮・蒼朮:祛湿
湿を取り除きます。
滋陰降火湯は潤す生薬がたくさん!!半夏のような去痰の生薬はあまり入っていません。
滋陰降火湯の医療用のメーカーごとの違いは?
大手3社(ツムラ、クラシエ、コタロー)の生薬量を調べてみましたが、扱いがあるのはツムラのみでした。
滋陰降火湯の市販薬のおすすめは?
滋陰降火湯の市販薬のおすすめは滋陰降火湯「コタロー」です。
医療用の80%もの生薬がつかわれています。
滋陰降火湯「コタロー」は販売されているところが少ないためか、楽天、アマゾンでは見つけることができませんでした。
煎じ薬
滋陰降火湯には煎じ薬があります。
煎じ薬というのは生薬のパックを30分ほど煮出して服用するものです。
煮出す手間がかかりますが、漢方薬の本来の味わいを感じることができます。
滋陰降火湯(じいんこうかとう)【薬局製剤】煎じ薬
灯心堂漢方薬局のオンラインショップです。煎じ薬、お茶などを中心にあつかっています。 滋陰降火湯の煎じ薬、漢方薬を1日分、5日分、10日分、20日分、30日分で販…