竹茹温胆湯の市販薬おすすめ1選

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竹茹温胆湯とは?

竹茹温胆湯の効能効果は”体力中等度のものの次の諸症:かぜ、インフルエンザ、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきやたんが多くて安眠が出来ないもの”です。

竹茹温胆湯は、カゼ、インフルエンザなどの感染症のあとでも、熱が長引いたり、咳、痰が多くて眠れない方につかいます。

温胆湯とは?

竹茹温胆湯は温胆湯の派生処方の1つです。

まず温胆湯について説明します。

温胆湯とは、痰湿を追い出す代表的な漢方薬です。

脾胃が失調すると、水を追い出すことができず、身体に水をため込んでしまいます。

体にため込んだ水は時間の経過や熱が加わることで粘性をもち、痰湿と呼ばれるものになります。

痰湿が気血の流れを邪魔し、疎泄ができなくなり、痰火が鬱滞し、イライラ・不眠となります。

温胆湯は流れの邪魔となる痰湿をさばいてくれる漢方薬です。

温胆湯は痰湿をとる代表処方です。日本は湿気の多い国で、湿気をため込みやすい環境です。また食事も脂っこいものに変化してきており、痰湿をため込んでいる方はとても多いです。

温胆湯と竹茹温胆湯の違いは?

竹茹温胆湯は温胆湯に黄連・柴胡・香附子・桔梗・人参・麦門冬を加えたものです。

人参が入っていることからも補う作用がある温胆湯です。

適応は「インフルエンザ、風邪、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきや痰が多くて安眠が出来ないもの」となっています。

温胆湯に黄連が加わることで痰熱を清熱し、柴胡にて鬱滞している胆火を全身へあまねく巡らせます。

香附子がイライラの理気作用を強化します。

実邪があれば、虚の側面もあるため人参・麦門冬にて気・津液を補うことで、かぜひいた後に少陽でくすぶっている痰熱を清します。

竹茹温胆湯とは?

温胆湯に人参の補う働きを足し、柴胡にて邪を追い出す働きを加えたものです。

人参が入ることで身体が弱った長引いたカゼにも使うことができるようになります。

温胆湯は痰湿を取ることで精神不安、痰、不眠に使う漢方薬です。

竹茹温胆湯となることで、身体が弱ったときの精神不安、痰湿、不眠にできるように設計されています。

竹茹温胆湯と麦門冬湯の違いは?

竹茹温胆湯と麦門冬湯の違いは、カゼの原因となる邪を追い出す働きがあるか、どうかです。

麦門冬湯は麦門冬・粳米・大棗・甘草・半夏から構成されます。

麦門冬湯の生薬は半夏以外、すべて潤す生薬です。

麦門冬・粳米などにて脾胃を潤し、渇いたのど・痰を滋潤し、半夏にて痰をとります。

竹茹温胆湯に入っていた、邪を追い出す生薬の柴胡が麦門冬湯に入っていません。

そのため、麦門冬湯はカゼのあとにはつかいにくく、竹筎温胆湯はカゼの後の原因となる邪を追い出すことも使えます。

麦門冬湯は慢性的に空咳がつづくようなときに適しています。

痰をとる働き:竹茹温胆湯>麦門冬湯
水を補う働き:麦門冬湯>竹茹温胆湯
邪に対する働き:竹茹温胆湯>麦門冬湯

竹茹温胆湯の医療用のメーカーごとの違いは?

大手3社(ツムラ、クラシエ、コタロー)の生薬量を調べてみましたが、販売はツムラのみでした。

竹茹温胆湯の市販薬と医療用の違いは?

クラシエの市販の商品には医療用の3/4量がつかわれています。

医療用はツムラからしか販売されていないのに、市販はクラシエからしか販売されていないのは興味深いですね。

クラシエの漢方

医療用の4分の3の生薬量がつかわれています。

せき、痰で安眠できない、長引くかぜに竹茹温胆湯です。

 

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