夢をよくみる

夢をよくみる

夢は浅い眠りのレム睡眠のとき、深い眠りのノンレム睡眠のどちらでもみているといわれています。しかし深い眠りのノンレム睡眠のときの夢は覚えておらず、浅い眠りのレム睡眠のときの夢を覚えています。

漢方において夢をよくみることは陰血の不足で発生しやすいといわれています。陽が陰に深く潜ることができないためと考えられます。漢方の対応としては不眠のときと同じく、陰血の不足を補い、熱化しているものを取り除くことで睡眠の環境を調えます。




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陰虚火旺

心と腎が交通できないことでも不眠が生じます。五臓において腎は水の臓、心は火の臓とされ、腎の水によって心の火を適度に冷ましています。腎水が不足すると心火が過剰になり、心腎不交にて睡眠が悪くなります。のぼせ、胸苦しさ、耳鳴り、口渇があれば黄連阿膠湯が適しています。

心胆気虚

胆というのは肝と表裏をなす、六腑の1つです。胆からは胆汁がでるように、その強い苦味よって五臓が正常に機能するようにらみを利かせています。その働きからも中正の官といわれ、偏りがないように、胆は決断をつかさどるとも言います。胆が虚すことで決断できず、オドオドしたり、怖がって眠れなくなる症状がでます。そのような心胆気虚の状態のときには安神定志丸を使うと本に書いてあることが多いですが、日本にはなく、酸棗仁湯+桂枝加竜骨牡蛎湯の組み合わせにて気を鎮めるのがいいのでは考えています。

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痰熱内擾

痰というと通常は喉に詰まるものの印象がありますが、漢方の世界においては喉だけでなく、身体にも溜まるという考えです。身体に余分な水が鬱滞し、鬱熱から煮詰められると痰となります。痰はやまいだれに火が2つです。痰は食事の不摂生による食滞からも生じ、痰が熱となり、痰熱によって睡眠が悪くなります。味の濃い食事、油ものによって食滞が生じやすく、現代人にとって痰によるものが多くなっています。不眠、胸苦しさ、抑鬱、不安、心下のつかえがあれば温胆湯が適しています。

 

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