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漢方薬解説
化膿・じんましん・湿疹などの皮膚トラブル初期にはどんな漢方薬がいいの?【十味敗毒湯】
じんましんや湿疹などに皮膚症状において幅広く使われる漢方薬です。にきびにも使用している研究もあり、皮膚疾患全般に用いられます。薬理効果としても“ヒト由来の好中球において、"好中球遊走能及び好中球貪食能を促進した”、“活性酸素(O2-、H2O2、OH・)... -
漢方薬解説
お腹の冷えによる腹痛、胸焼け、胃炎の消化器症状にはどんな漢方薬がいいの?
安中散 胃薬でよく使用される安中散です。消化器症状がみられる場合、医療用ではPPI、H2ブロッカーなどの胃酸の出すぎを抑える薬が頻用されており、病院でもらうことは少ないですが市販薬としては多く使用されているため解説します。太田胃散でよく知... -
中医学用語
水について
水(津液) 津液(しんえき)と読みます。いわゆる水のことです。津液があることで身体が潤され、乾燥を防ぎます。津液が過剰になれば鼻水、浮腫みなどに影響がでます。血と水で異なる点として血はエネルギーを持っていますが、水にはそういった性質はあり... -
中医学用語
血について解説
血(けつ) 西洋での血のイメージに近いところもあります。中医学では酸素を運ぶだけなく、濃いエネルギーを伝える物質としての意味合いがあります。気も血もどちらもエネルギーをもっていますが、血は液体で冷やす作用があります(気を衛陽、血を営陰とい... -
中医学用語
気について解説
気 気という言葉自体はよく聞きますよね。 元気がない、気力がある、勇気がいるなど。 漢方の世界では形のないエネルギーであり、物質のこと。 イメージしづらいと思うのでまずは気の働き・機能について解説します。 【】 ・推動 血や水をめぐらせる能力の... -
漢方薬解説
風邪、肩こりには葛根湯
葛根湯 風邪薬としてだけでなく、肩こりにも使用される葛根湯について説明します。 医療用ツムラの漢方薬でも1番になっており、広く知られている漢方薬です。風邪よりも肩こりで処方されることが多いです。葛根湯は落語にも登場します。その名も「葛根湯... -
漢方薬解説
咳と胸痛があるときは柴陥湯
柴陥湯 小柴胡湯と小陥胸湯を合わせたものです。柴陥湯=小柴胡湯+小陥胸湯 小柴胡湯は有名ですが、半表半裏のこじらせた風邪に使用されます。 配合されているもう1つの小陥胸湯は医療用でも一般用医薬品でも販売されていません。小陥胸湯というのは傷寒... -
漢方薬解説
下痢がつづいて、食欲があってもすぐにお腹がいっぱいになるときはどういう漢方薬がいいの?
啓脾湯 下痢や潰瘍性大腸炎の寛解維持療法に使用されることのある漢方薬です。脾の気と陰の虚を補う漢方薬。中医学では脾が消化吸収を担当しており、それが弱ることで下痢につながります。 万病回春では子供に下痢があって栄養失調傾向のときに使用されて... -
漢方薬解説
疲れやく食欲低下し、いらいらして眠れないときはどういう漢方薬がいいの?
加味帰脾湯 脾気虚、心血虚のときに使用する漢方薬です。わかりやすく言うと、虚弱体質で血色の悪い方の不眠やいらいらに使用されます。心は精神症状をつかさどり、心の血が不足していると精神症状があらわれます。そのため不眠症、うつ、自律神経の調子が... -
漢方薬解説
疲れやく食欲低下し、不眠のときはどういう漢方薬がいいの?
帰脾湯 帰脾湯は気と血を補う漢方薬です。特に脾の気、心の血を補います。気血が不足している方に使用されるため虚弱体質で血色の悪い方に使用されます。心は精神症状をつかさどるため、心の血が不足していると精神症状があらわれます。そのため不眠症、う...