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生薬
縮砂(しゅくしゃ)・縮砂仁
縮砂はショウガ科の生薬でスーっとした香りのいい生薬です。香りがいいことからも縮砂は本来の煎じとは別にし、後煎で数分間だけ煎じる使い方もされます。 胃を開き、健脾するため香砂六君子湯、参苓白朮散などの胃薬の漢方薬に使われています。 胃薬とし... -
生薬
天麻(てんま)
天麻は半夏白朮天麻湯、天麻鉤藤飲、定癇丸、大活絡丹につかわれています。 天麻は熄風の生薬であり、燥・潤に偏らないため使いやすい生薬です。熄風というのは“風が熄(き)える”と書き、めまい・ふるえ・痙攣などの内風を消す働きのことです。半夏白朮天麻... -
生薬
旋覆花(せんぷくか)
旋覆花はげっぷ、胸やけに使う噯気散(あいきさん)に入っています(噯気散には旋覆花代赭石湯がつかわれています)。 ほかにも旋覆花湯、六神丸につかわれています。旋覆花は細かい毛のようなものがあり、生薬で煎じるときはティーバッグのまま煎じます。 旋... -
生薬
木通(もくつう)
木通はアケビの茎を乾燥させたものです。 木通と通草は名前が似ており、古典とそれ以外でも記載が異なるため注意が必要です。 木通は現代では“木通”といわれていますが、古典においては“通草”と記載されています。 例えば『神農本草経』において「中品【通... -
生薬
葶藶子(ていれきし)
葶藶子は『傷寒論』『金匱要略』に記載のある大陥胸湯、鼈甲煎丸、葶藶大棗瀉肺湯、已椒藶黄丸に使われています。 たまっている痰飲を追い出す生薬です。肺に働くことで、水道を主る肺気がめぐり、水を追い出します。 痰飲を攻めるイメージの生薬ではあり... -
生薬
款冬花(かんとうか)
款冬花は射干麻黄湯や定喘湯などの咳につかう漢方薬に配合されています。温性の生薬ですが、潤性の生薬で、乾いた咳に応用されます。『葉天士解本草』では款冬花の喉に働く作用について、款冬花は肺に入り、潤肺し、肺気が降りることで咳逆上気に作用する... -
生薬
藁本(こうほん)
藁本は藁(わら)と書きますが、藁本はセリ科で、藁はイネ科なので関係はなさそうです。 藁本は羗活勝湿湯などにつかわれ、風湿を発散する生薬です。 「神農本草経」にも藁本は“除風頭痛”とあり、頭痛につかわれ、とくに巓頂部つまり、頭頂部の頭痛に用いら... -
生薬
川玉金(せんぎょくきん)
日本で鬱金(うこん)といわれるものは中国では姜黄といわれます。反対に中国で鬱金といわれるものは日本では川玉金といい、本を読む際にどちらの意味でつかっているのか注意が必要です。 つまり川玉金はいわゆる鮮やかな黄色味を帯びた鬱金のことではなく、... -
生薬
姜黄・鬱金
日本で鬱金(うこん)といわれるものは中国では姜黄といわれます。反対に中国で鬱金といわれるものは日本では川玉金といい、本を読む際にどちらの意味でつかっているのか注意が必要です。 日本 中国 根茎(黄色) 鬱金 姜黄 塊根(褐色) 川玉金 鬱金 ここでは日... -
生薬
白芷(びゃくし)
川芎茶調散、藿香正気散、疎経活血湯、荊芥連翹湯、五積散、托裏消毒散、透膿散などに白芷は使われ、主に辛温にて風熱を発散、排膿を目的として配合される。 川芎茶調散において白芷は頭痛の原因となる風熱を発散する。頭痛に使われる生薬はいくつかあるが...