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滋陰至宝湯とは?
滋陰至宝湯は慢性のせき、たんにつかう漢方薬です。
滋陰と名前があることからも麦門冬、貝母、知母の潤す生薬が入っています。
滋陰至宝湯と滋陰降火湯は名前が似て、適応も似ています。滋陰降火湯の方が滋潤の働きが強く、滋陰至宝湯の方が柴胡・香附子が入り、理気の働きが強いです。
滋陰至宝湯の効能効果は?
ツムラの添付文書には「虚弱なものの慢性のせき・たん」と記載があります。
滋陰至宝湯に入っている生薬は?
柴胡・芍薬・白朮・当帰・茯苓・甘草・薄荷・香附子・地骨皮・知母・陳皮・麦門冬・貝母から構成されています。
滋陰至宝湯=逍遙散―生姜+香附子・地骨皮・知母・陳皮・麦門冬・貝母
逍遙散
逍遙散は婦人科でつかわれる代表的な漢方薬です。
逍遙散は気・血・水のめぐりを改善する生薬がバランスよく配合されています。
実は滋陰至宝湯は逍遙散の加減方です。『万病回春』では婦人病の虚労のところに記載されているような処方です。
陳皮・貝母
去痰の生薬です。
とくに貝母は潤肺しつつ、痰をとる働きがあります。
麦門冬
麦門冬は滋潤の生薬です。
潤すことで、慢性的になり、渇ている痰、のどを潤します。
地骨皮
地骨皮にて虚熱を去ります。
滋陰至宝湯の医療用のメーカーごとの違いは?
ツムラ、クラシエ、コタローを調べてみましたが、滋陰至宝湯はツムラからの販売のみでした。
滋陰至宝湯の市販薬のおすすめは?
滋陰至宝湯の市販薬の販売はありませんでした。