桔梗湯
喉が痛い方によく使用される桔梗湯について説明します。
効能又は効果は?
ツムラの添付文書には「咽喉がはれて痛む次の諸症:扁桃炎、扁桃周囲炎」と記載されています。
喉が痛む方に使用される理由を解説していきます。
何が入っているの?
桔梗湯には、桔梗と甘草が配合されています。
桔梗:咳を鎮め、のどの炎症を抑える
桔梗はキキョウの根のことです。桔梗にはサポニンという成分が入っています。サポニンに界面活性作用があり、桔梗には去痰作用、鎮咳作用、抗咽頭痛作用、排膿を促す作用もあります。そのため桔梗湯だけでなく、排膿散、荊芥連翹湯、清肺湯、駆風解毒湯、小柴胡湯加桔梗石膏という漢方薬にも配合されています。
甘草:のどの炎症を抑える
甘草はマメ科カンゾウの根のことです。この生薬は耳にしたことがあることがある生薬かもしれません。名前の通り、この生薬は甘いです。実はお菓子の甘味料としてもよく使用されています。この生薬にはグリチルリチン酸という抗炎症成分が入っており、咽頭痛を抑える作用があります。
効果のまとめ
桔梗と甘草、どちらにも咽頭痛を抑える作用があり、のどの腫れに効果を発揮します。
処方箋でもらう薬とドラッグストアで売っている薬はどう違うの?
処方箋でもらうときツムラが多いので、ツムラにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。
ツムラ138 7.5g(3包)中には
日局カンゾウ 3.0g
日局キキョウ 2.0g
ドラッグストアで購入できるものとの違いは?
ドラッグストアで売られているものにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。
ツムラ漢方
こちらは処方箋でもらうツムラではなく、市販で販売しているツムラの商品
1日量、2包(3.75g)中に日局カンゾウ-1.5g、日局キキョウ-1.0gと医療用の半分になっています。
顆粒タイプとトローチタイプがあります。
救心漢方 桔梗湯
こちらでは1日量カンゾウ3gキキョウ2gが入っています。処方箋でもらう桔梗湯と同じ量が入っています!配合量が気になる方はこちらですね。
風邪薬だと眠気がでる成分が入っていることが多いですが、桔梗湯にはそういったものが入っていません。のどの痛みだけが気になるのでしたら桔梗湯だけでもいいかもしれませんね。