ルビーナとルビーナめぐりの違いは?

女性向けの漢方薬の有名なものにルビーナがあります。

ルビーナには2種類あり、ルビーナとルビーナめぐりがあります。

赤い色のパッケージがルビーナで、ピンク色のパッケージがルビーナめぐりです。それらの違いについて説明します。

目次

ルビーナの効能・効果は?

効能・効果に“体力中等度またはやや虚弱で、ときにのぼせ、ふらつきがあるものの次の諸症: 更年期障害、めまい、立ちくらみ、どうき、息切れ、貧血”とあります。

ルビーナの生薬の働きは?

ルビーナには当帰・芍薬・川芎・地黄・桂皮・蒼朮・茯苓・甘草の8薬から構成されています。

当帰・芍薬・川芎・地黄は四物湯という漢方薬で、桂皮・蒼朮(白朮)・茯苓・甘草は苓桂朮甘湯という漢方薬です。

四物湯と苓桂朮甘湯の組み合わせと連珠飲と呼び、ルビーナにはその連珠飲がつかわれています。

当帰・芍薬・川芎・地黄:養血活血

四物湯でしられる4つの生薬の組み合わせです。

当帰・芍薬は血を補い養血し、地黄にて養陰し、さらに補います。川芎にて活血し、血のめぐりを改善します。

桂皮・蒼朮・茯苓・甘草:平衝降逆・健脾利水

苓桂朮甘湯でしられる4つの生薬の組み合わせです。

『傷寒論』という本では「心下逆満、気上衝胸、起則頭眩」という症状が書いてあり、水飲にて心下が張った感じがあり、気が胸をつき上げるような症状、めまいに使われています。

ルビーナのまとめ

ルビーナに入っている当帰・芍薬・川芎・地黄の組み合わせで血を補い、血の巡りを改善します。

桂皮・蒼朮・茯苓・甘草の組み合わせで痰飲を追い出し、気を降ろすことでイライラやのぼせ・ふらつき・めまいに効果を発揮します。

ルビーナは血と気の巡りを改善することで更年期障害やのぼせ・めまいを緩和します。

ルビーナめぐりの効能・効果は?

“体力虚弱で胃腸が弱く、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすく、ときに。下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:むくみ、月経痛、頭重、足腰の冷え症、月経不順、月経異常、産前産後、あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、更年期障害、めまい・立ちくらみ、肩こり、腰痛、しみ、耳鳴り、しもやけ”とあります。

ルビーナめぐりの生薬の働きは?

当帰・芍薬・川芎・白朮・茯苓・沢瀉・人参の7薬から構成されています。

当帰芍薬散に人参を加えたものがルビーナめぐりになっています。

血に働く生薬(当帰・芍薬・川芎):養血・活血

当帰・芍薬・川芎はルビーナにも入っており、もし地黄が加われば四物湯と呼ばれる組み合わせになります。

当帰・芍薬にて血を補い、川芎にて血を巡らせます。そのため生理痛や生理不順、冷え性によくつかわれる生薬です。

水に働く生薬(白朮・茯苓・沢瀉):利水

胃腸の働きが悪いと身体に水飲が停滞してきます。

溜まった水によってさらに脾の機能が失調します。

沢瀉は“沢”を“瀉”すとあるように水飲を小便から排出します。

白朮・茯苓は利水作用と健脾作用があり、脾胃の働きも補います。

白朮・茯苓・沢瀉にて余分な水を追い出します。そのためむくみ・めまいにつかわれます。

気の働く生薬(人参):補気

人参は有名で気を補う生薬の代表的なものです。

人参だけでなく、白朮・茯苓にも補気作用があります。

疲れやすさがあれば人参・白朮・茯苓にて気を補い、身体の内側の虚を補います。

ルビーナめぐりのまとめ

7種類の生薬から構成されており、当帰・芍薬・川芎にて養血し、血のめぐりをよくし、生理痛・生理不順に効果を発揮します。

白朮・茯苓・沢瀉にて余分な水を追い出し、むくみ・めまいにつかわれます。人参にて気を強く補います。

ルビーナとルビーナめぐりの違いは?

更年期・血の巡り・気を上逆・のぼせがある→ルビーナ

血の巡り・むくみ・冷え性→ルビーナめぐり

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