手足のほてりには三物黄芩湯

三物黄芩湯

三物黄芩湯は『金匱要略』産後病篇に記載のある漢方薬です。

「婦人在草辱、自発露得風、四肢苦煩熱、頭痛者与小柴胡湯。頭不痛但煩者、三物黄芩湯主之」

草辱というのは出産の寝床のことです。出産してまだ体力が戻っていないときに邪が入り、頭痛もあり表証があるため小柴胡湯が使用されています。邪が比較的表側の少陽経に入ればいいのだが、出産後の血虚のときは裏に侵入されることがあります。そのときは頭痛の表証がみられず、邪が血分に入り込み鬱熱にて煩するときは三物黄芩湯をつかいます。

三物黄芩湯は黄芩・苦参・乾地黄の3薬から構成されています。黄芩にて清熱します。神農本草経の黄芩には“下血閉”と記載があり、悪い血を下す作用もあると考えられます。苦参は強い苦味を持つ生薬であり、清熱とともに殺虫作用があります。乾地黄は血分に入り、清熱涼血します

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効能又は効果は?

ツムラの添付文書には「手足のほてり」とあります。

 

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