神秘湯の市販薬おすすめ1選

神秘湯

ぜんそくにつかわれる漢方薬の1つです。

ぜんそくに使われる漢方薬のなかでも理気薬が多く入っています。

神秘湯は理気薬が多く入り、去痰の生薬は陳皮のみです。痰の少ないせき、やや抑うつなどの精神症状もあるときに向いています。

目次

神秘湯の効能効果は?

ツムラの添付文書には小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎と記載があります。

神秘湯には何が入っているの?

神秘湯は麻黄・杏仁・甘草・蘇葉・柴胡・陳皮・厚朴の7つの生薬から構成されています。

神秘湯=麻杏甘石湯―石膏+蘇葉・柴胡・陳皮・厚朴

麻黄・杏仁・甘草は三拗湯の構成で、平喘止咳の基本構成となります。

神秘湯は三拗湯に理気薬を足した漢方薬です。

麻黄・杏仁:平喘

麻黄・杏仁は平喘作用があり、神秘湯だけでなく、麻杏甘石湯にもこの組み合わせは使われています。

蘇葉・柴胡:疎肝理気

蘇葉・柴胡には理気作用があります。本来は金(肺)克木(肝)の関係で肺が肝を克するのですが、肝鬱が強い場合は木(肝)侮金(肺)になる場合もあります。神秘湯にはこれら理気薬が入っているため、肝鬱のようにストレスによって生じる咳にも使えます。

陳皮:化痰

痰を取り除きます。

厚朴:下気降逆

胸腹部を除満し、気を降ろし、咳嗽に使います。

神秘湯の効果のまとめ

神秘湯には理気薬が多く入っており、肝鬱や気の鬱滞による咳につかうことができます。

麻黄・杏仁にて平喘、蘇葉・柴胡にて疎肝理気、陳皮にて化痰、厚朴にて下気降逆します。

神秘湯の医療用のメーカーごとの違いは?

大手3社(ツムラ、クラシエ、コタロー)の生薬量を比較してみました。

ツムラとコタローは生薬量が同じですが、クラシエはチンピ・ソヨウ・サイコの量がやや多く、麻黄が少なくなっています。

神秘湯の市販薬のおすすめは?

神秘湯の市販薬のおすすめはツムラから販売されているカンポアズマです。

商品名はおそらく、漢方(カンポウ)と、ぜんそく(英語でアズマ)を合わせた言葉と思われます。

カンポアズマは神秘湯と半夏厚朴湯をあわせた漢方薬で、次のような方に向いています。

・のどに違和感があり、いらいらしてせき込む。
・たんはあまりでないが、せきが多くでる。

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