吐き気、つわりにはどんな漢方薬がいいの?

小半夏加茯苓湯

つわりなどの吐き気があるときによく使用される漢方薬です。

『金匱要略』痰飲咳嗽病篇に記載のある漢方薬です。

「卒嘔吐、心下痞、膈間有水、眩悸者、小半夏加茯苓湯主之。」

小半夏湯に茯苓が加味されたもので、水飲によって心下痞、動悸、めまいがあるときに使用されています。

目次

効能又は効果は?

ツムラの添付文書には「体力中等度の次の諸症:妊娠嘔吐(つわり)、そのほかの諸病の嘔吐(急性胃腸炎、湿性胸膜炎、水腫性脚気、蓄膿症)」と記載があります。

何が入っているの?

半夏・茯苓・生姜の3種類です。

半夏:燥湿化痰

半夏の温燥にて痰飲を化痰し、とりのぞきます。

茯苓:利水

茯苓は利水と健脾を兼ねます。水湿内停に使用されます。

生姜:化痰止嘔

生姜の辛味が走り、逆気を散じ、止嘔に働きます。

効果のまとめ

半夏・茯苓・生姜、いずれも水を動かす生薬であり、半夏・生姜にて止嘔し、茯苓にて水飲の停滞を解きます。配合されている生薬の種類が少ないときはするどく作用するといわれます。

処方箋でもらう薬とドラッグストアで売っている薬はどう違うの?

処方箋でもらうときツムラが多いので、ツムラにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。

ツムラ21 7.5g(3包)中には、、、

日局ハンゲ       6.0g

日局ブクリョウ        5.0g

日局ショウキョウ    1.5g

医療用のメーカーごとの違いは?

大手3社(ツムラ、クラシエ、コタロー)の生薬量を比較してみました。メーカーごとに生薬量が異なるところがありますが、生薬量だけでみるとクラシエのものが多いです。

ドラッグストアで購入できるものとの違いは?

ドラッグストアで売られている市販のものにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。

サンワ

小半夏加茯苓湯は市販ではあまり販売されていないみたいですが、サンワから販売されていました。生薬量は医療用のツムラよりも多いくらいでしっかりはいっています。

吐き気、つわりには小半夏加茯苓湯

 

 

 

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