柴苓湯
柴苓湯は小柴胡湯と五苓散を合わせた漢方薬です。小柴胡湯は少陽病につかう漢方薬であり、半表半裏の少陽枢機を透邪します。五苓散は下痢・吐き気の水飲の停滞に使われ、どちらの症状にも効きます。
最近では瘢痕というにきびの痕に使われることが多く、皮膚科でよく処方されます。
https://www.philkampo.com/pdf/phil48/phil48-10.pdf
目次
効能又は効果は?
ツムラの添付文書には「吐き気、食欲不振、のどのかわき、排尿が少ないなどの次の諸症:水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ」と記載があります。
何が入っているの?
柴胡・黄芩・半夏・人参・生姜・大棗・甘草・桂皮・猪苓・沢瀉・白朮・茯苓の12薬から構成されています。
柴苓湯=小柴胡湯+五苓散
処方箋でもらう薬とドラッグストアで売っている薬はどう違うの?
処方箋でもらうときツムラが多いので、ツムラにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。
ツムラ114 9.0g(3包)中には、、、
日局サイコ 7.0g
日局タクシャ 5.0g
日局ハンゲ 5.0g
日局オウゴン 3.0g
日局ソウジュツ 3.0g
日局タイソウ 3.0g
日局チョレイ 3.0g
日局ニンジン 3.0g
日局ブクリョウ 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ケイヒ 2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
医療用の漢方のメーカーの違いは?
ツムラ、クラシエ、コタローについて調べてみました。柴苓湯はツムラとクラシエの扱いしかありませんでした。生薬量を比べるとタクシャ・ケイヒでは1.0g、ビャクジュツ(ソウジュツ)・チョレイ・ブクリョウでは1.5g、クラシエの方がツムラよりも多く使われていました。
ドラッグストアで購入できるものとの違いは?
ドラッグストアで売られているものにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。
市販では柴苓湯の扱いはありませんでした。