生薬– category –
生薬の違いについて
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木通(もくつう)
木通はアケビの茎を乾燥させたものです。 木通と通草は名前が似ており、古典とそれ以外でも記載が異なるため注意が必要です。 木通は現代では“木通”といわれていますが、古典においては“通草”と記載されています。 例えば『神農本草経』において「中品【通... -
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葶藶子(ていれきし)
葶藶子は『傷寒論』『金匱要略』に記載のある大陥胸湯、鼈甲煎丸、葶藶大棗瀉肺湯、已椒藶黄丸に使われています。 たまっている痰飲を追い出す生薬です。肺に働くことで、水道を主る肺気がめぐり、水を追い出します。 痰飲を攻めるイメージの生薬ではあり... -
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款冬花(かんとうか)
款冬花は射干麻黄湯や定喘湯などの咳につかう漢方薬に配合されています。温性の生薬ですが、潤性の生薬で、乾いた咳に応用されます。『葉天士解本草』では款冬花の喉に働く作用について、款冬花は肺に入り、潤肺し、肺気が降りることで咳逆上気に作用する... -
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藁本(こうほん)
藁本は藁(わら)と書きますが、藁本はセリ科で、藁はイネ科なので関係はなさそうです。 藁本は羗活勝湿湯などにつかわれ、風湿を発散する生薬です。 「神農本草経」にも藁本は“除風頭痛”とあり、頭痛につかわれ、とくに巓頂部つまり、頭頂部の頭痛に用いら... -
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川玉金(せんぎょくきん)
日本で鬱金(うこん)といわれるものは中国では姜黄といわれます。反対に中国で鬱金といわれるものは日本では川玉金といい、本を読む際にどちらの意味でつかっているのか注意が必要です。 つまり川玉金はいわゆる鮮やかな黄色味を帯びた鬱金のことではなく、... -
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姜黄・鬱金
日本で鬱金(うこん)といわれるものは中国では姜黄といわれます。反対に中国で鬱金といわれるものは日本では川玉金といい、本を読む際にどちらの意味でつかっているのか注意が必要です。 日本 中国 根茎(黄色) 鬱金 姜黄 塊根(褐色) 川玉金 鬱金 ここでは日... -
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白芷(びゃくし)
川芎茶調散、藿香正気散、疎経活血湯、荊芥連翹湯、五積散、托裏消毒散、透膿散などに白芷は使われ、主に辛温にて風熱を発散、排膿を目的として配合される。 川芎茶調散において白芷は頭痛の原因となる風熱を発散する。頭痛に使われる生薬はいくつかあるが... -
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益智仁(やくちにん)・益知子
益智仁は縮泉丸、補腎安胎丸、萆薢分清飲などにつかわれる生薬です。 益智仁はショウガ科ハナミョウガの成熟果実であるため、香りのいい生薬です。脾と腎のどちらも温めることができるのが特徴的です。益智仁は脾胃の冷えに使うことができ、頻尿などの腎陽... -
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前胡(ぜんこ)
前胡は荊防敗毒散、参蘇飲、杏蘇散、蘇子降気湯などの痰・咳を抑える漢方薬に配合されています。 『葉天士解本草』でも前胡は痰満、風頭痛、去痰下気の効能について記載されており、去痰・疎散風熱の働きについて説明しています。 去痰、止咳の生薬は前胡... -
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神農本草経リスト
上品・上薬リスト 中品・中薬リスト 下品・下薬リスト 現在の名称 阿膠 上品【阿膠】あきょう・・・ロバの皮の膠 味甘平。 主心腹内崩、労極洒洒如瘧状、腰腹痛、四肢酸疼、女子下血、安胎、久服軽身益気 硫黄 中品【石流黄】せきりゅうおう 味...