四十肩や肩こりにはどんな漢方薬がいいの?

独活葛根湯

実は医療用医薬品には存在しませんが、一般用医薬品で四十肩、五十肩、肩こりでよく売られているので今回説明したいと思います。

目次

効能又は効果は?

一般用医薬品で売れているシジラックの商品説明には「「シジラック」は、痛くてつらい四十肩、五十肩を体の中から飲んで治す漢方薬です。四十肩、五十肩にともなう肩関節の炎症を鎮めます。」と書いてあります。

何が入っているの?

独活葛根湯は葛根湯に独活と地黄が追加されています。

独活葛根湯=葛根湯+独活+地黄

独活:関節痛、筋肉痛を緩和

セリ科のシシウドの根。風湿を除く作用があり、関節痛、筋肉痛や感冒に効きます。風湿を除く作用があるので荊芥と組み、十味敗毒湯という湿疹に使う漢方薬もあります。

地黄:滋潤作用、補血作用

コマノハグサ科のアカヤジオウの根のこと。強い滋潤作用があり、身体の乾きに使われます。それだけでなく血虚の方に補血剤としても使用されます。

葛根:筋肉を緩める、肩こり

マメ科クズ(葛)の根のことです。葛根にも発汗作用があり、潤し筋肉を緩める作用があります。肩こりでも使用されるには葛根が入っているからです。

効果のまとめ

葛根湯だけでも肩こりの効能効果があるのですが、さらに独活、地黄を加えることでより痛みに効果があるように設計されています。

売っているものの違いは?

シジラック(痛くてつらい四十肩、五十肩を体の中から飲んで治す漢方薬)

「シジラック」は、痛くてつらい四十肩、五十肩を体の中から飲んで治す漢方薬です。四十肩、五十肩にともなう肩関節の炎症を鎮めます。

和漢箋ガチラック

(寝ちがえて動かせない首筋や、長時間のパソコン作業などでガチガチに固まった肩を、「血流改善」と「鎮痛」作用でラクにします。肩こり、四十肩、五十肩、寝ちがえに。)

シジラック、ガチラックはほぼ同じ量の生薬が入っています。

肩用ラックル顆粒

ドクカツ2.0g、シャクヤク3.0g、カンゾウ1.0g、カッコン5.0g、ジオウ4.0g、ケイヒ3.0g、マオウ2.0g、ショウキョウ0.5g、タイソウ1.0g

肩用ラックルは「9種の生薬から抽出した有効成分を最大量配合した満量処方です。」と記載されているだけあって、『シジラック』『ガチラック』よりも生薬の量が倍になっています!

 

 

長年、四十肩、五十肩の痛み、肩こりにお悩みの方は参考にしてください。

 

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