ヒステリー、夜泣きには甘麦大棗湯

甘麦大棗湯

甘麦大棗湯は甘草・小麦・大棗の甘味の生薬から構成されており、大人、子供に関係なく神経症、不眠症につかうことができます。

甘麦大棗湯は『金匱要略』の婦人雑病篇に記載があります。

「婦人臓躁、喜悲傷欲哭、象如神霊所作、数欠伸、甘麦大棗湯主之。」

気鬱から熱化・化燥し、津液不足になると臓躁、いわゆるヒステリーの症状を呈すようになります。そのときはあくびが多くなるそうです。陰虚による悲しみなどの精神症状には甘麦大棗湯をつかいます。

甘麦大棗湯は甘草・小麦・大棗の3薬から構成されています。3つの生薬はすべて甘味の生薬だとわかります。甘味は滋潤作用があり、臓を潤します。また甘味自体に精神を落ち着かせる作用があり、甘麦大棗湯が用いられます。麦は赤色であり、火の色であり、心によく入り、気は寒であり、腎に入り、味は甘でよく脾胃を補い、土を養います。甘草・大棗も甘味であり、中焦土を補い、上下の水火をよく交通させます。

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効能又は効果は?

コタローの添付文書には「小児および婦人の神経症、不眠症」、ツムラでは「夜泣き、ひきつけ」と記載があります。

 

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