更年期、うつなどによる神経衰弱、かぜにはどんな漢方薬がいいの?

香蘇散

気を発散する香蘇散です。気を発散する作用からうつなどによる神経衰弱の気の鬱滞を発散したり、更年期による神経症による気の鬱滞を発散したりします。風寒によってかぜの症状でも辛温の紫蘇にて発汗し、かぜにつかうこともできます。同じ薬でも神経症の精神疾患からかぜの幅広い適応があるのは漢方薬の面白さです。

紫蘇、香附子には安胎作用があるため、妊婦の方のかぜにも使用できます。

目次

効能又は効果は?

コタローの添付文書には「神経質で、頭痛がして、気分がすぐれず食欲不振を訴えるもの、あるいは頭重、めまい、耳鳴を伴うもの。感冒、頭痛、ジンマ疹、神経衰弱、婦人更年期神経症、神経性月経困難症。」と記載があります。

何が入っているの?

蘇葉(紫蘇)・香附子・陳皮・甘草の4薬から構成されています。

蘇葉:散寒解表・理気

蘇葉は紫蘇のことで辛温薬にて散寒解表します。桂皮・麻黄の剛薬ではないため穏やかに発汗します。蘇葉は芳香に優れ、気を発散する作用があるため、理気作用もあります。

香附子:理気開鬱

香附子は理気薬の代表生薬であり、気をめぐらせることで気滞を解きます。

陳皮:理気化痰

化痰しつつ、理気し、香附子の作用を補います。

効果のまとめ

香蘇散を一言でいえば気を発散する漢方薬です。蘇葉、香附子、陳皮も気に働く生薬です。とくに蘇葉は温薬であり、散寒する作用にて感冒につかうこともでき、理気作用からもうつに伴う神経衰弱、更年期によるイライラの神経症につかうこともできます。

処方箋でもらう薬とドラッグストアで売っている薬はどう違うの?

処方箋でもらうときツムラが多いので、ツムラにはどれくらい生薬が入っているか調べてみました。

ツムラ70 7.5g(3包)中には、、、
日局コウブシ   4.0g
日局ソヨウ    2.0g
日局チンピ    2.0g
日局カンゾウ   1.5g
日局ショウキョウ 1.0g

医療用のメーカーごとの違いは?

大手3社(ツムラ、クラシエ、コタロー)の生薬量を比較してみました。ツムラとコタローから販売されていました。

ドラッグストアで購入できるものとの違いは?

ドラッグストアで売られている市販のものにはどれくらい生薬が入っているか調べてみましたが、香蘇散を扱っているメーカーはほとんどありませんでした。

 

更年期、うつなどによる神経衰弱、かぜに香蘇散

 

 

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