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漢方薬解説
扁桃炎、扁桃周囲炎に小柴胡湯加桔梗石膏
小柴胡湯加桔梗石膏 小柴胡湯に桔梗・石膏を加えたものが小柴胡湯加桔梗石膏です。 小柴胡湯は少陽病という風邪が体表から裏に入っていく途中の半表半裏という状態に使用される漢方薬です。簡単にいえば、こじらせた風邪とも言われます。 桔梗石膏は石膏に... -
漢方薬解説
疲れて身体がだるいときにはどんな漢方薬がいいの?
人参養栄湯 疲れ、疲労感、体力の低下のときによく使用される人参養栄湯です。体力を補う漢方薬のなかで代表的なものの1つです。ほかに気を補う漢方薬で有名なものには補中益気湯や十全大補湯があります。補中益気湯は補気昇提、十全大補湯は気血双補、人... -
漢方薬解説
黄連湯
黄連湯 【】 ツムラの添付文書には「胃部の停滞感や重圧感、食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎、二日酔、口内炎」とあります。 黄連湯は『傷寒論』に記載のある漢方薬です。 「傷寒、胸中有熱、胃中有邪気、腹中痛、欲嘔吐者、黄連湯主之」 『傷寒... -
漢方薬解説
化膿性皮膚疾患の初期又は軽いものにはどんな漢方薬がいいの?
排膿散及湯 文字の通り、膿を排出するときにつかう漢方薬です。排膿散及湯は排膿“散”と排膿“湯”という漢方薬を合方したもので、排膿散“及び”湯という名前になっています。 【】 ツムラの添付文書には「患部が発赤、腫脹して疼痛をともなった化膿症、瘍、せ... -
漢方薬解説
夏バテには清暑益気湯
清暑益気湯 暑気あたり、つまり夏バテで食欲がなく、体力が落ち着いているときにつかわれる清暑益気湯です。 『中医臨床のための方剤学』で清暑益気湯を調べると3種類記載があります。 ・『温熱経緯』の清暑益気湯 ・『脾胃論』の清暑益気湯 ・『医学六要... -
漢方薬解説
黄疸には茵蔯蒿湯
茵蔯蒿湯 茵蔯蒿湯は黄疸に使う代表方剤であり、『傷寒論』陽明病期、『金匱要略』黄疸病篇にも記載のある漢方薬です。 『傷寒論』にでてくる黄疸の漢方薬、茵蔯蒿湯を含め3処方解説します。 【】 「陽明病、発熱、汗出者、此為熱越、不能発黄也。但頭汗... -
漢方薬解説
蓄膿、慢性副鼻腔炎にはどんな漢方薬がいいの?
辛夷清肺湯 蓄膿(慢性副鼻腔炎)でよく使用される辛夷清肺湯です。 慢性副鼻腔炎というのは副鼻腔にに膿が溜まっていることから、肺に湿熱がこもっている状態です。辛夷清肺湯にて肺の湿熱を取ります。 市販ではCMで小林製薬のチクナインという名前を聞... -
漢方薬解説
不正出血には芎帰膠艾湯
芎帰膠艾湯 女性の不正出血や貧血のときにつかわれる芎帰膠艾湯です。 もともとは芎帰膠艾湯は『金匱要略』婦人妊娠病篇に記載のある漢方薬です。 「師曰、婦人有漏下者、有半産後因続下血都不絶者、有妊娠下血者、仮令妊娠腹中痛、為胞阻、芎帰膠艾湯主之... -
漢方薬解説
三黄瀉心湯
三黄瀉心湯 三黄瀉心湯は『金匱要略』驚悸・吐衄下血・胸満・瘀血病篇に記載のある漢方薬です。 「心気不足、吐血、衂血、瀉心湯主之。」 心気不足にて出血のある状態です。いくつか解釈のわかれる条文ではありますが、ここでは心気不足は心の陰気不足だと... -
漢方薬解説
手足のほてりには三物黄芩湯
三物黄芩湯 三物黄芩湯は『金匱要略』産後病篇に記載のある漢方薬です。 「婦人在草辱、自発露得風、四肢苦煩熱、頭痛者与小柴胡湯。頭不痛但煩者、三物黄芩湯主之」 草辱というのは出産の寝床のことです。出産してまだ体力が戻っていないときに邪が入り、...