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漢方薬解説
コロコロした便にはどんな漢方薬がいいの?
麻子仁丸 便秘のときに使用される麻子仁丸です。よくつかわれる大黄甘草湯よりも腸を潤す作用があるため、コロコロした便に適しています。 麻子仁丸は『傷寒論』で脾約というわれる胃熱・脾陰虚のときに記載されています。 麻子仁丸の『傷寒論』での使い方... -
漢方薬解説
しみ、ニキビを体の中から改善したい方にはどんな漢方薬がいいの?
桂枝茯苓丸加薏苡仁 しみ、ニキビで使用される桂枝茯苓丸加薏苡仁です。桂枝茯苓丸という婦人科で頻用の漢方薬と薏苡仁(ヨクイニン)という肌荒れに使われる生薬を合わせたものです。桂枝茯苓丸は血の巡りを改善する漢方薬であり、桂枝茯苓丸加薏苡仁はニ... -
漢方薬解説
関節痛、筋肉痛にはどんな漢方薬がいいの?
麻杏薏甘湯 関節痛、筋肉痛につかわれる麻杏薏甘湯です。構成生薬の麻黄・杏仁・薏苡仁・甘草の頭文字をとって、麻杏薏甘湯という名になっています。喘息の麻杏甘石湯と名前が似ているので注意が必要です。 【】 ツムラの添付文書には「関節痛、神... -
漢方薬解説
大承気湯
調胃承気湯 大承気湯、小承気湯、調胃承気湯は『傷寒論』陽明病にて陽明腑実証でつかわれる漢方薬です。陽明病とあわせて、承気湯類について説明します。 【】 「問曰、何縁得陽明病。答曰、太陽病、若発汗、若下、若利小便、此亡津液、胃中乾燥、因転属陽... -
漢方薬解説
調胃承気湯
調胃承気湯 大承気湯、小承気湯、調胃承気湯は『傷寒論』陽明病にて陽明腑実証でつかわれる漢方薬です。陽明病とあわせて、承気湯類について説明します。 【】 「問曰、何縁得陽明病。答曰、太陽病、若発汗、若下、若利小便、此亡津液、胃中乾燥、因転属陽... -
漢方薬解説
ヒステリー、夜泣きには甘麦大棗湯
甘麦大棗湯 甘麦大棗湯は甘草・小麦・大棗の甘味の生薬から構成されており、大人、子供に関係なく神経症、不眠症につかうことができます。 甘麦大棗湯は『金匱要略』の婦人雑病篇に記載があります。 「婦人臓躁、喜悲傷欲哭、象如神霊所作、数欠伸、甘麦大... -
漢方薬解説
更年期、うつなどによる神経衰弱、かぜにはどんな漢方薬がいいの?
香蘇散 気を発散する香蘇散です。気を発散する作用からうつなどによる神経衰弱の気の鬱滞を発散したり、更年期による神経症による気の鬱滞を発散したりします。風寒によってかぜの症状でも辛温の紫蘇にて発汗し、かぜにつかうこともできます。同じ薬でも神... -
漢方薬解説
吐き気、胸やけには茯苓飲合半夏厚朴湯
茯苓飲合半夏厚朴湯 茯苓飲合半夏厚朴湯は茯苓飲と半夏厚朴湯を合わせたものを茯苓飲合半夏厚朴湯といい、逆流性食道炎につかわれることもあります。茯苓飲の心下の水飲をさばく作用と半夏厚朴湯による吐き気、のどの違和感を取り除く作用にて相乗効果が期... -
漢方薬解説
胃もたれ、消化不良にはどんな漢方薬がいいの?
平胃散 胃もたれや消化不良のときの平胃散です。食生活の変化や気候からも日本は湿をため込みやすい環境になっています。湿邪によって脾胃の動きが悪くなったときに平胃散がつかわれます。 【】 ツムラの添付文書には「胃がもたれて消化不良の傾向のある次... -
漢方薬解説
心下に溜まった水飲にはどんな漢方薬がいいの?
茯苓飲 心下に痰飲が溜まっているときの茯苓飲です。茯苓飲と半夏厚朴湯を合わせたものを茯苓飲合半夏厚朴湯といい、逆流性食道炎につかわれることもあります。茯苓飲はもともと、『金匱要略』の太陰咳嗽病篇に記載のある漢方薬です。 『金匱要略』での茯...